妖魔05~正道~
大剣から増長のコアが抜け落ち、変わりにジャスミンのコアを大剣に置いてみる。

すると、ジャスミンのコアが中へと入っていく。

「ぐ、そ」

妥協するしかないのだ。

自分の意思を砕くしか救う方法がないのなら、嫌でもやるしかないのだ。

「昔の俺が見たら、なんていうだろうな」

毛嫌いするかもな。

しかし、リンクが出来るかどうかだ。

ミスすれば、脳に魔力が流れて暴走してしまう可能性がある。

「増長、俺とロベリアにあわせろよ」

増長のコアを体の中へと送り込んだ。

『ギャハハ!闘えるのなら合わせてやる!その代わり、存分に暴れろよ!』

体の色が変わっていく。

ジャスミンが抜けて白だけになっていたが、赤と白が混ざり形もジャスミン時とは違っていた。

「美咲、心配させてすまねえ」

「ザック?直ったの?」

「嫌って程にな」

急速に回復する俺の体。

代わりに魔力が減っているようだ。

しかし、問題はない。

俺は立ち上がる。

俺に気付いたらしく、こちらにも銃口が向けられた。

「兵隊さんよ。今すぐ銃を下ろせ。さもないと、死ぬぞ?」

しかし、向こうも命令で動いている以上は退くに退けないだろう。

「仕方がないな」

俺の体から浮き出る無数の黒い手。

そう、先ほどハンスが使用していた能力だ。

それが開戦の合図となったのか、兵が発砲した。
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