妖魔05~正道~
暗殺者は、俺の一撃を確実に防ぐ事が出来る。

一撃ならばな。

暗殺者の右側にナイフを飛ばす。

同時に走り始める。

「あっち向いてほい」

能力によってナイフを暗殺者に向くように仕向ける。

更に、地面に落ちているナイフを拾い、暗殺者に投げつける。

そして、空中から三撃目の俺の拳を放つ。

一撃目のナイフを闇に消し、転移によって二撃目のナイフに当てて無効化。

三撃目を指を伸ばして攻撃しようとすると、腕は暗殺者の前で闇に飲み込まれる。

そして、背後から出てくる。

「あっち向いてほい」

台詞と同時に、背を自分の拳で殴られる。

「が、は」

腕を引くと、俺は地面へと倒れる。

急いで横に転がり、回避する。

俺の転がっていた場所に、龍の顔が突っ込んだ。

龍は霧散して消える。

「何故、隠れなかった?」

暗殺者の外腹斜筋にはナイフが刺さっている。

だが、表情を変えない。

拾ったナイフは二本。

一本目を投げながら二本目を潜める。

その後、三撃目を放つのと同時に開いた片腕でナイフを投げていた。

「答える必要はない」

同時に使える能力には限界があるのか?
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