妖魔05~正道~
「何よ、私と姉さんを離れ離れにするつもり?」

「頼む、千鶴を一人にさせたくはないんだ」

「ジャスミン」

「全く、本当に姉さんは変態が好きよね。ま、いいわよ」

「すまないな」

ジャスミンの肩に手を置く。

俺の手を優しく包み、笑顔になったかと思いきや。

「姉さんの独占権はあなただけの物じゃないから、それは分かってるわよね?」

ドスの聞いた声を耳元で囁く。

「分かってるさ」

俺も笑顔で頷いた。

「それならいいわよ。千鶴ー」

背中を向けて手を振りながら、千鶴の部屋に入っていった。

「ちょ、ちょっとジャスミン」

「いいじゃない、裸を重ねたのは一度や二度やないんだから」

扉の向こうで何をやっているのかは、考えないで置こう。

「王子様?」

「何だ?」

「何故、寂しい顔をするの?」

「妹の成長を垣間見たからさ」

千鶴は誰かの嫁にいって子供を産み、幸せな家庭を築く。

それが、当たり前の風景だ。

「行こうか」

「はい」

俺達は家を出て、学校へと向う。

その途中、道元と美咲に出会う。

「丞、学校へ行くの?」

「美咲もか」

「うん」
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