妖魔05~正道~
後、少しで入れ替わる。
「王子様」
ロベリアが駆け寄ってくる。
「来るな」
ロベリアが、立ち止まる。
「問題、ない」
やせ我慢でしかない。
『あなた、なくなるよ』
「君から真実を聞かなくてはならない」
『聞いてどうするの?』
「聞いたから、君の痛みを理解出来るわけない」
知ってどうなるというわけでもない。
だが、何も知らずに話し合いなど出来ない。
「以前、君は姉さんのために身を投げ出した。君自分の記憶を失くしてまでだ。そこまで出来るのに、何故、無理矢理奪おうとする?俺は、それが知りたいだけだ」
侵食が止まる。
『姉さん、サルビアが去った後、私は村人たちに捕まった。そして、火炙りにされ肉体と精神が滅びそうになった時、私は死にたくないと願うと炎の中で一人の女性が現れた』
「女性が?」
『名も告げず、炎の中でも生きている彼女は私のコアを抜き去り、世界から消えた』
世界から消えた?
別世界にでも行ったというのか。
『暗闇に晒された世界。そこで何年の時を過ごしたかは解らない。その後、女性からラインの手に渡り、私は再び望んだ。姉に会いたいと』
ラインが望んだから叶えたというのか。
しかし、炎の中にいる女とラインは何かしらの繋がりがあると考えていいのか。
「王子様」
ロベリアが駆け寄ってくる。
「来るな」
ロベリアが、立ち止まる。
「問題、ない」
やせ我慢でしかない。
『あなた、なくなるよ』
「君から真実を聞かなくてはならない」
『聞いてどうするの?』
「聞いたから、君の痛みを理解出来るわけない」
知ってどうなるというわけでもない。
だが、何も知らずに話し合いなど出来ない。
「以前、君は姉さんのために身を投げ出した。君自分の記憶を失くしてまでだ。そこまで出来るのに、何故、無理矢理奪おうとする?俺は、それが知りたいだけだ」
侵食が止まる。
『姉さん、サルビアが去った後、私は村人たちに捕まった。そして、火炙りにされ肉体と精神が滅びそうになった時、私は死にたくないと願うと炎の中で一人の女性が現れた』
「女性が?」
『名も告げず、炎の中でも生きている彼女は私のコアを抜き去り、世界から消えた』
世界から消えた?
別世界にでも行ったというのか。
『暗闇に晒された世界。そこで何年の時を過ごしたかは解らない。その後、女性からラインの手に渡り、私は再び望んだ。姉に会いたいと』
ラインが望んだから叶えたというのか。
しかし、炎の中にいる女とラインは何かしらの繋がりがあると考えていいのか。