俺様彼氏に気をつけて!?
――翌朝。

靴箱に外履きを入れて校内に入った。

ん? 何かいつもより騒がしいな。

よく見ると掲示板の前に人だかりができてる。原因はこれか。

私も傍に行ってみたけど身長が低くてよく見えない。

「ねえ、なんの騒ぎ?」

近くの女子に聞いてみた。

すると、

「し、篠岡ひな!!!」

私の顔を見て、明らかに驚いていた。

このひと、なんで私の名前知ってるの?

私はこのひとのこと知らないのに。

「あの……どうしたんですか?」

見たところ同い年の子だけど、思わず敬語で訊ねた。

けれどその子は何も言わず、代わりに周りの人たちが私に気づいて叫びだした。

「見ろ! 篠岡ひなが来たぞ!!」

「え、あの子が? 全然可愛くないじゃない」

「何であんなやつが千晶くんと!!」

???

状況が全く読めないんですけど……。

恐らくあの掲示板になにか書いてあったに違いない。

「あ、あの! 通して下さい!」

私がそう言うと、人だかりは左右に割れた。

っ!!!

……何、これ……?

『1-1市瀬千晶と1-2篠岡ひなは付き合っている!?』

その下には私と千晶が屋上で一緒にいる写真が貼られていた。

そのアングルは、隠し撮り以外の何者でもなかった。

「誰がこんな……」

グイッ

!!!

急に誰かに髪を引っ張られた。

体を壁に押し付けられて、身動きが取れない。

「ちょっと、あんたホントに千晶君と付き合ってるわけ?」

「あ、あの……」
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