神風

「もういいよ。」


だって彰が自ら持ってったんだし。


「でも由那のかばんとペット持ってるから重いだろうな。新条くん大変だろうな。」


あたしを視界にいれながら話してくる。


「分かった。行くから。行けばいいんでしょ?花保も早く行ったら?部長に怒られるよ。」


「はいはーい。」


それでもまだ教室にいた彼女をおいて部室に向かう。


歩きにくい…


ってかなんであたしに松葉杖がいるの?


飛鳥がねんざしてたときは使ってなかったじゃん。


なんて思いながら足(手)を急がせた。
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