神風

ゴン――


鈍い音がした。


「由那…」


両手で額を押さえたライが視界に入る。


「ドアはゆっくり開けろっ!」


どうやら頭を打ったらしい。


「あ、ごめん。」


すっと息を吸う。


「集合っ!」


他の部活の子も振り返ったけど気にしない。


練習スペースは本当に狭い。


ここは部活動が活発な学校だから。


成績はよろしくないけど。
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