神風

バンっ――


部員全員の視線を浴びる。


「飛鳥、これは?」


部長が聞く。


「見れば分かるんじゃないんですか?」


そこには少し雑な字ではあるが『退部届』と書いてある。


見て分からないはずがない。


後ろにいる由那が心配そうな顔をしている。


「質問はないですよね?以後、あたしも由那もここには来ませんので。」


「ちょっと、何でいきなり…」


部長が口を出す。
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