空に響け~僕達の生きた時~
意識の向こう…
-翼があるのに…

君はこの空を飛べない…

空が…

君を求めてないから…

君はまだ…

大切なものを

たくさん残してるから…

君の時間はまだある…

大切な時間…

大事にして…-

どこからか、

そう聞こえた…

僕はまた意識の中にいる

いや、意識の泉と言ったら

良いのだろうか…

真っ白な世界。

どこからか湧き出る水

僕はここを“意識の泉”と

名付けた…

この前と変わらない風景…

「僕は…

何故ここに…?」

そう呟いた…

眠るように

倒れている雪さん達…

僕は二人に駆け寄ろうとした

だけど…

体が動かない…

目の前にいる雪さん達から

少しずつ…

少しずつ…

色が薄れていった…

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