才能に目覚めた少年
僕はお父さんと同じ救急車に乗っていた。


回復系の能力で僕とお父さんの火傷と傷を治そうとしていた。


お父さんにはまだ意識があり、僕に話しかけた。






「いいか、ミコト。
お前はいずれ才能に目覚めるだろう。
『選択』次第で人を幸せにも、不幸にもさせてしまう。
使い方を間違え…るな」




お父さんは死んだ。


僕は意識を失った。








気がつくと僕は知らない部屋の中にいた。


皆が驚いていた。


どうでもいい。


お父さんとお母さんに会いたい。






僕は起き上がりお父さんとお母さんがいる部屋へと向かった。


なんとなくどこにいるのかが分かった。


知らない人が僕を止めようとした。


僕は邪魔をしないでほしいと思った。








不思議な感覚がした。


体中に力が漲っていた。


空間が僕と一つになっているようにも感じた。


世界が僕であるように感じた。


知らない人が僕に触ろうとしていた。


僕は彼らを壁へと動かそうとした。


空間が僕の世界なのだから空間ではどんなことでもできた。


簡単だった。






物が僕に飛んできていると感じた。


僕の世界なのだから勝手な事をしないでほしい。


僕は止めた。






ちょうど毛布が飛んでいるのでもらった。


歩くと大きな壁があった。


ただ邪魔だと思い、消したいと思った。


ドアは砂になり消えていった。








空間が僕であり、世界が僕であった。


僕は自分の能力でどんなことでも出来ると思った。


使用したい能力を『選択』することで扱った。








僕は『選択』能力者だった。
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