世界を敵にまわしても
―――――…
「……さん、高城さん」
フッと目を開けると、白い天井とあたしを見下ろす人影が目に入った。
ぼんやりとしていたそれが段々とハッキリ輪郭を現して、自分が保健室に来ていた事を思い出す。
「起きた? もう放課後よ」
「……え。すみません、2時間も」
上半身を起き上らせると、保健医はフフッと笑って首を振った。
「いいのよ。試験も終わって結果も出たし、疲れが出たのね」
「ちょっとごめんね」と言って、保健医は血圧を測る為にあたしの腕をとる。
「うーん。ちょっと低いかな。あんまり遅くまで勉強しちゃダメよ」
……保健室なんてめったに使わないのに、保健医まであたしの事を知ってるのか。
「はい。気を付けます」
遅くまでと言っても、普段深夜1時ぐらいまでしか勉強しないし、昨日はただ単に眠れなかっただけなんだけれど。一応、頷いておく。
「カード書くから、ちょっと待ってね」
「……あ、はい」
寝不足のせいか今日はずっと体が重くて、周りの音がうるさく感じた。
昼休み早々に保健室に来たから……あたしは午後の授業全て出なかったことになるのか。