CHANCE 1 (前編) =YOUTH=
♪ハヌル♪
私のお兄ちゃんのチャンスオッパが、高校最後の冬休みに1ヶ月間、韓国に遊びに行ってきた。
帰って来て、オッパ(お兄ちゃん)のデジカメを一緒に見ながら、土産話を聞いていた。
そこには、まだ高校生のパク・ユ オッパ(パク・ユ兄ちゃん)が写っていた。
『オッパ、この人誰なの!?』
「あぁ、ユー君か。
パク・ユって言って、アボジ(親父)がたまたま遊びに行ったライブハウスでスカウトしてきた高校生だよ。
この春卒業したら、日本に来て、歌手デビューする予定なんだ。」
『ヘェ~!日本でデビューかぁ。
ますます韓流ブームでアッパ(パパ)大儲けだねぇ。』
「これが従兄弟の智盛(ジソン)とその妹の孝珠(ヒョジユ)。
ジソンアニキは、この春に大学を卒業したらアボジ(親父)の会社で働くんだって言ってた。」
『ハラボジ(お祖父さん)、全然年取ってないね。
元気だった!?』
「相変わらずだよ。
ハラボジが占い師だってのは知ってるだろ!?」
『うん、知ってるよ。
オッパいつも言ってたじゃん。
インチキ占い師だって。』
「ハハハ!
あのじいさん、1回の見料が日本円にして3万円取ってるんだよ。
ぼったくりだよなぁ。
適度な事言って1人3万円なら、俺が遣るってもんだよ。」
『ハラボジが聞いたら怒るよねぇ。』
なんて会話をお兄ちゃんとしていても、さっき見たパク・ユ オッパ(パク・ユ兄ちゃん)の事が頭から離れなかった。
優しい笑顔とサラサラの髪、長い足と細い指先。
お兄ちゃんよりちょっと低いけど、180cmは有る身長。
17才で飛び級で高校卒業したんだから、頭も良いんだね。
写真の中のパクユオッパは、私の理想のタイプど真ん中だ!
ソナとお兄ちゃんは、いつもラブラブだから、私も早く彼氏が欲しいって思っていたけど、パクユオッパが日本に来たら、私にも春が来るのかなぁ!?
そんな思いが膨らんで行ったのに‥‥‥‥
いざパク・ユ オッパが日本に来たら、無口だし、仕事が忙しいからなかなか会えないの‥‥‥‥
ある日、パク・ユ オッパが風邪をひいて寝込んでしまったの。
もうすぐバンドカーニバルが有るって言うのに。