CHANCE 1 (前編) =YOUTH=
絶好のチャンスだとばかりに、私は朝までパク・ユ オッパの看病をしてあげたんだ。
翌日は、お兄ちゃんは大学に行ったし、オンマ(ママ)は実家の焼肉屋を手伝わないといけないし、アッパ(パパ)は会社に行って、新人アーティスト達のデビューの準備に大忙しだって。
今日は土曜日だし、学校も休み!
またまたチャンスの神様が、わたくしソラに微笑んでいるんだわ! ホホホ……
って感じの気分になった。
パク・ユ オッパは風邪引いて苦しんでいるのに……エヘッ!
と言う訳で、私は台所に行ってお粥を作ってあげる事に!
だいぶ良くなっているとはいえ、まだ微熱が有るから、松の実粥を作ってあげたんだ。
トントン!
パク・ユ オッパの部屋をノックしたら、オッパは起きていたらしく、
「どうぞ!」
『オッパ、松の実粥作ってきたよ。
オンマの料理に比べたら、全然上手くないけれど食べてくれるかなぁ!?』
「ハヌルちゃん料理出来るんだ。」
『う~ん!
卵焼きしか作った事ないの。』
「エェ~ッ!
これ食べられるのかなぁ!?
なんて冗談だよ。
ありがとうね!
いただくよ!」
『食べさせてあげようか!?』
「それは‥‥ちょっと恥ずかしいなぁ。
自分で食べれるから‥‥」
『オッパって可愛いねぇ!
それじゃあ、食べたらそこに置いといてねぇ!
後でお薬持って来るからね。』
昨日、そして今日の2日間で、凄い接近出来たから、後は夜に勝負するんだ。
って言っても、セクシーな下着を付けて迫ったりするんじゃ無いからね!
夜は、オッパ(パパ)とオンマ(ママ)は1階に居て、滅多に2階には上がって来ないの。
お兄ちゃんは、大学の直ぐ近くで一人暮らししているから、2階には私と、元々お兄ちゃんの部屋にはパク・ユ オッパの2人だけなんだよ。
看病って言うのをだしにして、オッパの部屋に行って看病してあげるんだ。
そうすれば、優しい女の子ってアピールできちゃうし、オッパの側にも居られるし、一石二鳥じゃない!
オデコとオデコをくっ付けて、熱を計る振りをしてキスなんてハプニングもあったりして‥‥キァ!///