CHANCE 1 (前編)  =YOUTH=
 


 ♪パク・ユ♪


ある日のスタジオ



みんなで僕のデビューの為に、練習に付き合ってくれてる。


休憩になったところで、ジョージさんが


「ユー君、携帯貸してくれるかなぁ!?

おいらの携帯、充電するの忘れたからバッテリが無かったじょ~!」


『良いですよ!』


って言って貸してあげたんだ。


アッと思ったけど、もう遅かった。


待受画面は、僕とハヌルちゃんの2ショットの画像……


ジョージさんに見られてしまった。


ジョージさんは小声で、


「ユー君、ソラちゃんと上手くいってるんだ!」


僕も小声で、


『ジョージさん、みんなに内緒にしてくれますか?!

まだデビュー前だし、歌も彼女の事も真剣にやって行きたいので。

ゆっくりと、時間をかけて付き合って行こうと思っているんです。

今は、デビューに向けて頑張らないといけないから‥‥』


「良いよ~ん!

あったか~い目で、見守ってあげるよ~ん!」


『ありがとうございます。』


「その代わり、有名人になってもおいらの事、忘れないでねぇ~!」


『もちろんです。』

って感じになってしまったんだ。


でね、ジョージさんが言うのには、携帯の待受画面でばれたんじゃ無いみたいなんだ。


何度と無くチャンスさんの実家に遊びに来ていたXYZのメンバー達、他のみんなは気が付いていないんだって!


でも、ジョージさんはすぐにわかったそうです。


のほほんとしている人だって思っていたけど、けっこう回りが見えてる人なんだなぁ。





~♪~♪~♪~♪~


パク・ユ オッパのデビューが近づいて来たけど、オッパが元気無いんです。


お兄ちゃんの話では、パク・ユ オッパが大舞台になればなるほど緊張して、実力が出せないらしいんだって。


それを克服出来るように、野外ステージでミニライブをしたんだけど、いまいち成果が無かったみたいなの。


催眠療法で、どうにか上手くいったみたいだけど、不安が残るんだ。


だから、デビュー当日の朝、家を出る前に私はオッパの部屋に行って激励してあげたんだ。


『オッパ、今日のデビューライブ頑張ってねぇ!』


「うん…」


『元気が出て、緊張しないおまじないをしてあげるから、ちょっと目をつむってて。』




 
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