CHANCE 1 (前編)  =YOUTH=
 

そんでもって、朝まで一緒にLOVE LOVEなんて考えたんだけど、とりあえずコレどうぞ。』

と彼女と妹から貰ったプレゼントを開封してみた。


妹からは、新しいデジタルチューナーを、ソナからは

な な…なんと

TECH21のSANSAMP
OXFORDが!

「どうして……こんな高いのを!?」

通常小売価格だと、20,000円以上はする品物である。

『だって、この間のバンドカーニバルでやったメロコアの曲にもっと歪みが欲しいとか言ってカタログ見てたから…』

「だからと言って、こんな高いもの、何か悪いよ!

自分で買おうって思ってたのに。」

『ダイジョブよ。
いつも貰ってばっかりだから、誕生日プレゼント用にちゃんと貯金してたんだよ。』

「ホントに有り難うな!」

『気に入った?』

「あぁ、メチャクチャ気に入ったよ!」

『オッパが喜んでくれたら、私も嬉しい。』


その後、皆で料理をお腹イッパイ食べて、プレゼントも貰って、TVで音楽番組を観て、ゲームしたり、ケントの一目惚れ話で盛り上がってたら、いつの間にか21時を回っていた。


「そろそろ俺、ソナを家に送って来るから、みんな帰るぞ。」

『チャンス、今日はどっちに泊まるんだい?』

「本郷のマンションだけど!」

『じゃあ、俺も本郷に帰るから、俺んちの実家でソナを降ろしたら、運転変わるぜ。』

「サンキュー!」

『俺は、代官山だから東急東横線の駅で降ろしてくれて良いぜ。』

「おいらは恵比寿だからケントと一緒に東急東横線で帰るからニャ~!」

『じゃあ、出発。』

そして、俺は漸く本郷のマンションに帰ってきた。


明日から、ユー君に頑張ってもらって、本番恐怖症みたいなのを克服する為に特訓だなぁ。

治るかなぁ!?

まぁ、とりあえずやってみようか。

さてと、シャワー浴びて寝るとするか!


…………




 
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