手紙〜高校受験〜
飛駆が集中治療室に運ばれた頃ちょうど誰かがお見舞いに来ていた。


真っ白な肌に桜色の頬。長い髪はゆるく巻かれている。その人を斜め後ろから見てもまつげがくるんと上を向いているのがわかった。



「亜由穂ちゃ…ん…?」



飛駆のお母さんは祈るような声で言った。



振り返った少女は











知世だった。









< 23 / 50 >

この作品をシェア

pagetop