レモンドロップス。

「え?」

「なんでそんな風にしか考えられないの?」


気がつくと、あたしはそう言っていた。

陽斗の口が『え?』の形のまま固まっている。


これ以上言っちゃダメ。

もう一人の自分はそう叫ぶのに、止められなかった。


何もかもが、苦しかった。


「確かに陽斗の左腕が動かないのは辛いよ。あたしもすごく悲しい。でもいつまでもそこで止まっていたらダメだよ」


もしかしたらあたし、泣いてる?

頬が、耳が、頭が熱い。

体中を訳の分からない感情がグルグルと駆け巡っていた。


「陽斗は、自分の不幸を誰かのせいにして逃げてるよ」


心の中で誰かが悲鳴をあげている。

目の前の景色が歪む。



「自分のいる状況に甘えてるだけだよ」




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