三つの月の姫君
 言葉だけ解釈しても仕方ない。


 意味はわかる。


 なにもかもこれからなのだ。


 彼の主人を信じるならば。


 祈るように彼はまず、草刈りから始めた。


 そこへフィリアが来て、作業用にグローブをくれた。


 ここへ来て彼は、フェミナもフィオナも区別しきれないというのに、フィリアだけはわかるな、と実感し始めていた。

< 85 / 223 >

この作品をシェア

pagetop