天翔る奇跡たち
「泥水集めて飲ませろって言うの?」
「そう言うときのアイテムなんじゃねーの? 実際、アクア石て」
「そう……なんだけどさあ、肝心の水っけが何処むいてもないのよ。石だけあってもねえ」
頭をかしげていると。グリフがやや震えながら表から帰ってきた。
「おい、外は雪だ。ラッキーだったな。少なくともこの砦は防寒に手を尽くしているもんな」
グリフが言った瞬間、入り口のヴェールが冷たい夜気を伴ってひらめいた。
ううっ、寒っ……。
「なー、グリフ、おまえの嫁さん、頭、がちがちなのな。オレにはアクア石、よこさねえってんだぜ」
「馬鹿言うな。ドギーのとこで鑑定料払うんだ。商品なんだよ。オマエの分はベビーシッター代くらいだ」
「世知辛いことだ……」