天翔る奇跡たち
 

 グリフの口まねで眉間に皺を寄せて言うガナッシュに、あたしは吹き出しそうになる。

 今ね、かんぺきガナッシュの気持ちわかるよ。パアになったご飯を思い浮かべているよ、きっと。

 馬鹿だねー、グリフと並んで座ってりゃ、女の子達が集まってご飯なんて食べ放題! おごられ放題なのにさ! 

 まー、あの事件以来、そういうのはなし、ていうか、直接お店に行くより、運んでくれるサービスを利用している。

 なにより、ご飯はおいしく、ゆっくり食べたい。

 そのために運んできたんじゃないの。

 ご飯のもと。

「ったく。ひとの気も知らずに」

「どっちがだよ」

 やさぐれたような声音に振り向いてみると、

「?」

 一瞬、何か見えたけど。気のせい? 錯覚?








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