教育実習日誌〜先生と生徒の間〜
今でも忘れない、あの時の先生の顔。
目が真ん丸になって、それから。
「彼ね、最初にそれを知った時、とっても悲しい顔をしていたの。
それで、やっぱり祝福されないんだって思って、ますます泣けたんだ。
『ごめんなさい、でも、どうしても産みたいの』って打ち明けたら。
『当然だろ?
菫だけの子どもじゃない、俺の子どもでもあるのに、どうして隠れて泣いてるんだ?』
って、言ってくれたの。
彼は、私が一人で悩んでいたことに気づかなかった自分が情けないって。
何でも自分に話してほしい、言わなきゃ伝わらないことだってあるんだって、とても叱られて、心配されて。
……それから、こんな不安な気持ちにさせてごめんって、謝ってくれたんだ」
いっぱい、はぐはぐしてくれて、私を落ち着かせた後で言われたのは。
『菫の親父さんに、殴られに行かなくちゃな。
菫、お腹の子と3人で幸せになろう』
だった。