教育実習日誌〜先生と生徒の間〜
「それがね、あんなに泣いて、彼を相当混乱させたんだけど、結局その夜……来たの。
私も彼も、気が抜けちゃったよ。
彼なんて『子どもの名前、考えちゃったぞ』なんて言ってね。
『俺のコウノトリ飛来防止措置はかなり徹底していたはずだけど、まあ、何事も100%なんてないからな』
って、笑ってたっけ」
今になって考えてみると、春休み中、お姉ちゃんのつわりに付き合って(?)ろくなものを食べずにいたんだよね。
ちょっと栄養のバランスが崩れ気味だったのも、原因のひとつかも知れない。
美羽ちゃんの様子を見ると……相変わらず、うつむいてすすり泣いている。
もしかしたら、かえって話しづらくなっちゃったかな?
もう、時間もあまりないし、仕方がないから直球で聞こうかと思ったその時。
「安西先生、私も……もしかしたら……」
それ以上言葉にできない美羽ちゃんが、机に突っ伏して号泣しはじめた。