蜜に恋して
やばいぞ!!
私の第六感がそう告げている。
こ、こんな陸の上に寝転がっているのを見られてしまっては、
寝込みを襲う変態だ!!とでも思われてしまっても弁解のしようがない。
「んんー…」
一瞬顔を歪めた陸に空気が張り詰めた。
心臓だけがバクバクと音を立てている。
(お、お願い起きないで…っ!)
ぎゅっと閉じた瞼を恐る恐る開くと、気持ち良さそうに眠る陸が目に入りホッとした。
あ、危なかった…。と、起き上がろうとした時
「…えっ?、…やっ、ちょ、りく…っ!」
ぎゅーーーっと陸に抱きしめられた。
身動きが一切取れない。
私は陸の胸に顔を引っ付けるような状態で、ちらっと陸を見ると
私の心境なんて露知らず。スヤスヤ気持ちそうに眠っている。
…や、やばいぞ、ライフカードはもう残っていない…。