Love Slave
『生徒会公務をサボって堂々デート!』


『副会長、まさかのプロポーズ!!その後、チーズフォンデュキッス』


確かに、ヴィル君と散歩しているところや罰ゲームでキスしているところを撮られている。プロポーズを受けてしまったことまで。


(いつの間にこんな写真を・・・・・)


おまけに、


『会長、ペットを抱擁。嫉妬か?』


送ってくれたときの写真。顔もばっちり。


あんぐりと口が開き、塞がらない。何じゃこりゃ、真実は真実だけど、これでは完璧なゴシップ記事だ。


そして最後の記事には、


『航一朗様、意味深なツイートを残す!』


記事によると昨夜、副会長のツイッターに謎のつぶやきが更新されたという。
その内容は、


『僕の心の薔薇が枯れそうです。大和の撫子ちゃんが愛しいです。生徒会庶務としてではなく、僕の薔薇として永遠に咲いてほしい』


少々臭いポエムの様な気もするが。


「副会長、こんなことツイッターに書いたのか・・・・」


嫌な予感が的中してしまった。このつぶやきは、裏を返せば私に恋しているということになってしまう。


何てことしてくれたのよ、誤解されるじゃない!


教室にも入りづらい。勇気を持って入ると、クラス全員が嫌悪感丸出しの顔で待ち構えていた。


「早乙女さん、これは本当なの?」


「大和様と航一朗様を弄ぶなんて最低!!」


総ては私のせいということになっている。


「早乙女さん、新聞部ですけどこれは真実ということで受け止めていいですか?」


日向先輩はヴォイスレコーダーを持ちながら、馴れ馴れしく取材してくる。
私はそれを振り切り、走り去った。




生徒会棟最上階の生徒会室、またの名を会長の王室に大和は足を組みながらこのスキャンダル記事を眺めていた。


ビリビリビリリッ
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