Love Slave
スキャンダル記事を粉々にする。もとかと航一朗の間に亀裂が入り、そこからどんどん切り裂いていく。


バラ・・・・・ッ


一瞬でばらまく。大和の周りで紙吹雪の様に舞い散る。


キィ・・・・


後ろで扉が開く音がした。キッと睨みつけると、航一朗が顔だけひょっこりと出していた。


「大和・・・・・」


笑ってはいるが、この緊迫感に足が少し震えている。


「・・・ノックぐらいしろ」


「ごめん、忘れてた」


するっと中に入る。ビリビリに破かれた記事を見て、ため息をつく。


「こんなにしちゃって、片付け大変だよ?」


「・・・・・」


「・・・・怒ってるの?」


大和は何も言おうとしない。この様子に航一朗はさすがに困った。


「ごめん、大した用はないんだ。ちょっと気になって・・・撫子ちゃんにも迷惑かけちゃったし・・・。僕はこれで失礼するよ」


ボゴォッ!!


航一朗が出口に向かった時、真横に何かが飛んできた。扉にぶつかり、ズルズルと落ちる。飛んできたのは百科事典だった。


「大和」


「・・・・俺は、こんなくだらない記事などどうでもいい。ただ、真実が知りたい。俺のペットにプロポーズをしたというのは本当か?」


諦めたように航一朗は頷いた。そして、またため息をつきながら言った。


「思わずプロポーズしちゃったんだ。撫子ちゃん、すごく困ってたんだけど」


「で、返事は?」


「まだ無理だって。でも、花嫁候補にしちゃった」


バキッ・・・・・・
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