Love Slave
癖のように舌打ちが出てくる。こうなったら止まらない。


「・・・何だよ、助けに来たのは俺だぞ」


しかし、もとかをこんな風にしてしまったのは自分の責任。


何だか・・・・自分が情けない。屈辱的だった。
コイツは自分を探しに来た。だけど、それが原因で高熱を出してしまった。


自分の行為で病人を出してしまった。


「・・・・・・」


要の脳裏が回想モードに入る。
それは、もとかの言葉だった。


「もったいないですよ」


もったいない、彼女は自分が持っている医術を活かせないかと提案してきた。断固拒否をした。今までだってずっと。


医者の子供として生まれたことを何度恨んだか。心の底から医者にはならないと決めていたつもりでいた。
なのに・・・・・。


パッ!!


強い光が突然、背後から現れた。光の影響で影の色が濃い。その人影は学園の偉大なる人物。


「どーもー。レスキュー隊員の者ですが、お怪我はありませんか?」


会長はメガホンを持ちながら言ってきた。


「・・・俺はどうってことない」


「お前には聞いていない。その女をよこせ」


会長はさっさともとかをおんぶする。今もなお、すやすやと寝息を立てている。
ふん、と鼻を鳴らして要を置いてけぼりにしようとしたがその前に。


「・・・・お前が辞めたかったらそれでいい。だがな、暇つぶしの気持ちだけの会計はいらん。ただ、家計簿見るのが趣味ならいてもいいぞ」


何ともツンデレな言い方だった。


「・・・一つ尋ねてもいいか」


「ほう、何事にも無関心のどんぐりが問答とは明日には空から槍が降ってきそうだな。いいだろう、言ってみろ。ただし、応えられる範囲でな」


「・・・その女、お前にとっての何なんだ?」


目を合わすのも嫌な奴だけど、これには目でも訴えておこうと思った。落ちないように、一度もとかを背負ってから自慢げに言う。


「おめぇには癒せない傷を癒してくれる、・・・・俺だけの絆創膏だ」

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