Love Slave
「繭ちゃんって、姉妹校があるロサンゼルスに行ってたんだけどね」
「まさか、突然帰ってくるなんて思いもしませんでした」
「・・・あの女、ウザい」
椚先輩が叩かれた腕をさすりながら、ぶっきらぼうに言った。
「あの、婚約っていうのは・・・・」
すると、副会長が思いつめながら語った。
「草薙財閥と三枝グループは深い関係があってね。あの二人はもう生まれた時点で腐れ縁みたいなものよ」
「お二方とも、世界有数の大富豪。しかも父親同士に親交があって、その流れで婚約という形になってしまったらしいです」
「・・・大和はあの女を嫌ってる」
それは椚先輩も同じらしい。
「大和は昔から繭ちゃんが苦手でね。いつも猛アタックされてるんだ」
「強引ですからね、あの方は」
強引ってもんじゃないでしょ、あれ。
無理矢理キスしてたし!
「・・・・一騒動ありそうだね」
「繭さんが来たことで、何か起こるのは予感していました」
「・・・面倒臭ぇ」
「何、何なの!?」
私だけが状況を理解できていない。
三人はこれ以上は語ろうとしなかった。教えてと聞いても、応えてくれない。
一騒動って何?
繭さんは婚約発表しに来ただけじゃないの???
平和になったと思っていた日常が、再びブレ始める――――――――。
「まさか、突然帰ってくるなんて思いもしませんでした」
「・・・あの女、ウザい」
椚先輩が叩かれた腕をさすりながら、ぶっきらぼうに言った。
「あの、婚約っていうのは・・・・」
すると、副会長が思いつめながら語った。
「草薙財閥と三枝グループは深い関係があってね。あの二人はもう生まれた時点で腐れ縁みたいなものよ」
「お二方とも、世界有数の大富豪。しかも父親同士に親交があって、その流れで婚約という形になってしまったらしいです」
「・・・大和はあの女を嫌ってる」
それは椚先輩も同じらしい。
「大和は昔から繭ちゃんが苦手でね。いつも猛アタックされてるんだ」
「強引ですからね、あの方は」
強引ってもんじゃないでしょ、あれ。
無理矢理キスしてたし!
「・・・・一騒動ありそうだね」
「繭さんが来たことで、何か起こるのは予感していました」
「・・・面倒臭ぇ」
「何、何なの!?」
私だけが状況を理解できていない。
三人はこれ以上は語ろうとしなかった。教えてと聞いても、応えてくれない。
一騒動って何?
繭さんは婚約発表しに来ただけじゃないの???
平和になったと思っていた日常が、再びブレ始める――――――――。