Love Slave
ひょいっ


「わ・・・・」


身体が宙に浮かび上がる。


「もう遊びはここまでだ」


会長はギロッと鋭い視線を繭さんに送る。
さすがにこれには繭さんも身震いをする。


「ひるむな、我がしもべ達よ!!」


ちっとも後を引かない繭さんに、会長はチッと舌打ちする。



「・・・おい、マダ。ライター持ってるか」


何故か、近くにマダ先生が立っていた。
ずっと傍観していたらしい。


「マダじゃなくて、真田だ。ライターはないけど、ジッポはあるぞ」


「貸してくれ」


「10,000,000,000円いただきます」


「・・・何処の大魔王だ」


マダ先生はジッポを投げる。それを会長は片手でキャッチする。


「な、何を・・・・」


会長の表情が完全なるドSの顔に変貌する。


「これで終わりだ」


ティン・・・・・


「あ」、と声を上げた瞬間だった。


ボッ!!


婚姻届が炎に包まれる。
一瞬にして、灰となって散った。
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