Love Slave
細い路地に入っていく。
ジタバタ暴れても、会長は離そうとしない。
「会長、会長ってば!!」
でも、ここの路地に見覚えがあった。
一度だけ通ったことがある。
入学式のときに・・・・・・。
「着いたぞ」
やっと下ろしてくれた。
「ここって・・・・」
顔を真上に上げる。
太い幹に注連縄。あの時は満開の桜が咲き誇っていた。
「俺のお気に入りのスポット」
「・・・・・・・」
思い出した、思い出した。
ここが総ての始まりの地であることを。
「もう、半年以上も前の話なんですね。この木の下で会長と出会って・・・・」
携帯を落として、スピーチを強要されて、生徒会メンバーにされ、そして・・・・。
「奴隷になったってわけか」
鼻でハッと笑われた。
「そんな風に言わないでくださいよ!こっちだってあの時は大変だったんだから・・・・」
話がまだ終わってないというのに、会長は「よっと」と声を漏らして、木に登り始めた。
「何やってるんですか!会長といえど、これは御神木ですよ!?」
「大丈夫、ここの敷地は草薙財閥の私有地だ。問題ない」
そんなこと言われても、神として祀られているのに・・・・。
「お前も来いよ」
「で、でも・・・・私、ドレス姿だし・・・・」
「いいから、いいから」
ジタバタ暴れても、会長は離そうとしない。
「会長、会長ってば!!」
でも、ここの路地に見覚えがあった。
一度だけ通ったことがある。
入学式のときに・・・・・・。
「着いたぞ」
やっと下ろしてくれた。
「ここって・・・・」
顔を真上に上げる。
太い幹に注連縄。あの時は満開の桜が咲き誇っていた。
「俺のお気に入りのスポット」
「・・・・・・・」
思い出した、思い出した。
ここが総ての始まりの地であることを。
「もう、半年以上も前の話なんですね。この木の下で会長と出会って・・・・」
携帯を落として、スピーチを強要されて、生徒会メンバーにされ、そして・・・・。
「奴隷になったってわけか」
鼻でハッと笑われた。
「そんな風に言わないでくださいよ!こっちだってあの時は大変だったんだから・・・・」
話がまだ終わってないというのに、会長は「よっと」と声を漏らして、木に登り始めた。
「何やってるんですか!会長といえど、これは御神木ですよ!?」
「大丈夫、ここの敷地は草薙財閥の私有地だ。問題ない」
そんなこと言われても、神として祀られているのに・・・・。
「お前も来いよ」
「で、でも・・・・私、ドレス姿だし・・・・」
「いいから、いいから」