Love Slave
突然、陽気な声が入ってきた。みんな目が点になる。


入ってきたのは煙草を咥えた20前半ぐらいに見える男。
天然パーマらしく、巻き毛がすごい。服装は派手な花柄シャツにダボダボのズボン、便所スリッパを履いてる。
顔はかなりの伊達男、生徒会と同レベルだ。
そして、左目には眼帯をしている。


副会長はハーッとため息をついた。


「ゆーちゃん、生徒会棟は全教室喫煙禁止だって言ったでしょ」


「んー、これ?火が点く煙草チョコだよ」


なんて言い訳だ。においからしてれっきとした煙草である。


『ゆーちゃん』というのはこの人の事らしい。ちゃらんぽらんな格好しているが、一体何者?
先程から会長の様子がおかしい。不機嫌そうだ。


すると、そのゆーちゃんが私の存在に気付き、右目をキラッと光らせながら近づいてきた。


「おや~?こんなところに女の子がいる!もしかして、もしかすると新メンバー?」


「は、はい!庶務の早乙女もとかです・・・・」


一応、自己紹介して深々と頭を下げる。


「そっかそっか。俺っちは真田侑馬(サナダユウマ)。生徒会顧問ね♪」


顧問の先生だったのか!?それ以前に、この生徒会執行部に生徒会顧問なんていたんだ。俺っちなんて変な一人称使ってるけど、本当に教師なの?


「ゆーちゃんって呼んでね」


「ゆーちゃん・・・ですか!?」


教師を愛称で呼べと言うのか。しかし、目が「呼んで、呼んで!」と訴えている。


「ゆー・・・・ちゃん・・・」


「はーい!!」


元気良く返事をして、私の手を握ってきた。


「知り合った記念に、今晩抱いてあげる!!」


バシッ!!


「・・・・ってぇ」


「大真面目に破廉恥な行動して危ない発言すんじゃねぇぞ、このセクハラ教師・マダ!!」


会長は最高に不機嫌そうな顔をしながら思いっきりゆーちゃんの後頭部にツッコミを入れた。
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