Love Slave
「さ・な・だ、だ!!何度言えば分かるっ。それにな、先生に対しては敬語を使え!」


「お前に敬語を使うなんてあり得ない。というか、本当に教員免許持ってんのか?」


あるよっと言って教員免許を見せる。一応、本物らしい。


「捏造くせぇな。それが本当なら今日はどうして授業に来なかった?」


「新作ゲームが出て、朝4時まで熱中してやっちゃった!」


教師として最低だろ、それ・・・・。ゲームで遅刻したのか。
二人はぎゃおぎゃおと言い争う。見ているこっちとしては、子供同士の喧嘩にしか見えない。つまり、低レベルってこと。


しかし、他のメンバーは「また始まった」とばかりに呆れ顔だった。
また等々力先輩がこっそり教えてくれた。


「二人は犬猿の仲なんです。ゆーちゃん先生は無類のゲーム好きで、それを理由に授業をサボったりしてるんです。だから、生徒会顧問をしてるって言ってもあまり顔を出したりしないんですよ」


だったら何でこんな人が顧問なんて任されているのかと聞くと、


「この人はこういう人だからいいのかもしれませんね」


と、かなり能天気な答えが返ってきた。


「彼女は151番目の恋愛対象キャラにするんだ!!」


「俺のペットを勝手に2次元キャラに置き換えるんじゃねぇよ」


「何ぃ!?ペットなのか!?なら、散歩に連れて・・・・・」


「許すか、そんなもん!!」


喧嘩は激しさを増す。副会長と等々力先輩は慣れっこになっていて、放っておいている。


バキィ!!


椚先輩がボールペンをへし折った。その音に喧嘩が一時中断される。
ゆっくりと顔を上げ、低い声で言う。


「・・・うぜぇ、痴話喧嘩なら他所でやれ」


「誰が痴話喧嘩だ、このいがぐり頭が!!」


椚=どんぐり=くり=いがぐりという意味らしい。


その後、ゆーちゃんこと真田先生は生徒会棟を追い出され、会長お手製である、


『変態教師・マダ 入館禁止!!』


の貼り紙がそこら中に貼られた。
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