Love Slave
「それよりも、会長・・・じゃなくて、ご、ご主人様こそ大丈夫なんですか。会長のクラスも関ってるんでしょう?勉強しないで平気なんですか」


「俺、100点以下の点数取ったことないから」


うわー、すごいムカつくこの秀才。


「とりあえず教科書とノート開け。徹底的に叩きこんでやるからよ」


ドSな考えが丸見えである。しかも、今日はこの生徒会棟で一日勉強会。家には友達と勉強会だと会長が勝手に連絡していた。


「違う、何でその公式になるんだ。何度言えば分かる」


パシンパシンと鞭が私を狙ってくる。今のところは鞭打ちにはなっていない。


「全然駄目だな、徹夜決定☆」


目が回りそうだ。脳ミソもついていけない。漢字とか数字とかもう見たくない。


「ここの計算を解け、1分以内に。俺はちょっくら出てくる」


ぽつん、と生徒会室に取り残された。窓の外を見ると星が散らばっていた。すっかり夜の風景になっていた。


ぐるぐるっと腹の虫が鳴く。そういえば夕飯時なのに何も食べていない。


「お腹空いた~」


計算を解く気もならない。スパルタ家庭教師のもとで本当に成績が上がるのか?


(そもそも、何で会長はこんなゲーム考えたのよ)


賞金はいいとして、生徒を利用して楽しんでるのか?テストに必死になっている姿を嘲笑っているのか?


「どんだけサドなんだよ・・・・」


「誰がサドだって?」


いつの間にか後ろに会長が立っていた。すぐに計算問題に目につく。


「お前、ちゃんと解いてるか?」


思いっきり、白紙。


「お仕置きだ」


今度こそ鞭打ちだと思ったが、前髪を上げられてでこ全開にされた。


きゅきゅきゅ


おでこに落書きされた。突き放されて、手鏡で確認すると太い字で、


『奴隷』


と書かれていた。


「ちょっと、何てことしてくれたんですか!?」


「それ、油性で書いたからしばらくは落ちないぞ。ちなみに奴隷は英語で『slave』だ、覚えておけ」


「習ってませんっ、そんなこと!!」
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