Love Slave
「クラスの輪に入っていけません」

「授業がついてけない」

「うちのクラスの女子と男子の中が悪くて、授業も荒れ放題です」


かなり深刻な悩みが書かれていた。


「新入生は特にそういう悩みが多い。それだけじゃない、上級生もクラス替えや受験の関係で友達関係がギクシャクしてしまっていることもある。大和はそれを少しでも解決しようとこのゲームを考案したんだ」


周りを良く見ると、普段輪に入っていけない子が一緒に勉強を教え合っている。


「今日みんなで勉強会しようよ!」


「英語の訳見せろ~♪」


一見すると、かなり無茶苦茶だけれども、会長は常に生徒の事を考えている。私に対してもそう、負担を掛けたりしないように勉強を教えているってこと。


会長はまさに、『生徒会長らしい』ことをしていると言っていい。


(何だろう・・・私、会長の事誤解してた・・・・)


いつだって、考えを持っている。適当なんかじゃない。



「本日の議題をこれだ!!」


会長はホワイトボードをバァン!!と強く叩き、ひっくり返らせる。
大きく、


『俺のペットの躾』


と書かれていた。


「という訳で、お前ら全員で俺のペットに学問を教え込んでくれよな♪」


普通だったら嫌な顔とか文句とかするんだけど。


「・・・はーい、頑張ります」


メンバー全員、「覚悟しろよ」という眼で私を見た。


「英語だったら任せてください」


「アルはマルチリンガルで日本語・英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語の5ヶ国語喋れるんだ」


「僕は全科目いけるよ!なんなら、恋の授業も・・・・」


「余計なことは教えるな」


「・・・理数系」


椚先輩は教える気なさそうに言った。でも、自作ノートを見せてくれた。授業で教えられていないような要点も書かれてある。


「俺っちは化学担当だからね!ゲーム仕立ての化学反応を」


「マダは出ていけ」

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