Love Slave
生徒会一同で私の勉強会。ファンからは「羨ましい」とか「憎たらしい」って声が聞こえてきそうな気もするけど。


「それにしてもすごい答え書くね~。愛知県が名古屋県に都道府県が50個って」


副会長は私の珍回答にお腹抱えて笑った。地図は見ると頭が痛くなってしまう。


「ここ違いますよ!go⇒went、不規則変化動詞にedは付きません」


過去形に過去分詞、かなりの曲者。


「・・・これはアルカリ性だ。常識だぞ」


リトマス紙の色は未だにごっちゃになる。どれが酸性で中性でアルカリ性なのか特性が分からない。


「化学の事はお任せ!この独眼竜・ゆーちゃんが・・・・・」


「黙れ、そして帰れ!!」


会長がコーヒーを出してくれた。いつもなら、雑用の私が出すのに。
ちょうど喉渇いてたから助かった。


ブフッ


とにかく苦い。コーヒーは真っ黒、油断してた。
会長はドS笑顔だった。


「目が覚めるくらいにどっぷり濃くしてやった」


と顔に書いてあるようだった。
ふん、絶対みんなに負けないくらい、良い点取ってやるんだから。



それからというと、会長監視のもと、生徒会棟に籠りっぱなしの日々が続いた。もちろん生徒会役員以外には秘密。
両親は心配するどころか、「頑張ってきなさい」って言われてしまった。


「ちがーう!!」


私が間違えるたびに鞭が飛ぶ、飛ぶ!でも、前よりかは間違いは少なくなった。


「ここにyを代入させて・・・出来た!」


「正解・・・・」


数学の問題をせっかく正解したのに、会長は残念そうな顔をした。


「どうしたんですか?」


「いや、お前が頭良くなったら鞭を振るう機会が少なくなるなーって」


どこまでSなんだ。あれだけ赤点取るなって脅してきたくせに。


私の事はやっぱり奴隷としか見ていないということか。
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