Love Slave
過ぎた日々に赤ペンで×を付ける。日程表を作り、今日は何時間勉強したかを記録する。
平均5時間は勉強していた。


でも、そんな夜更かしはしない。最高でも深夜1時ごろになったら勉強を辞めて睡眠時間をとる。会長も「徹夜だ」と断言しても、「睡眠は大事だから寝とけ」と言って寝かしてくれる。


最初は寝不足な日々が続くと憂鬱になっていたけど、私は至って健康で、自分の家にいるよりも健康になった気がする。
生徒会棟に籠ってからは規則正しい生活をしていた。


「あと・・・2日か」


テスト2日前となった。一週間前からは職員室も印刷室も入室禁止となっている。他の生徒達は職員室の前で待ち伏せするケースも見られた。


「さて、今日は何の勉強しようか・・・・」


昨日は苦手な数学と理科を徹底的に叩きこまれた。じゃあ、国語と社会辺りを・・・・。


「おい、もか。ちょっと来い」


「え・・・・・・」


会長がちょっと冷たい口調で呼びに来た。何だろう、いつも以上に不機嫌そう。一気に叩きこむとか?


ひえーと思いながら、一応、勉強道具一式をかばんに詰め込んで会長が指定してきた場所へ行く。


その場所を外で、何故かいつも迎えに来ている安元とベンツがそこにあった。


「乗れ」


言われるがままに乗り込む。そして、静かに発進する。こんな時に外出なんて、一体どういうことだ?
シートベルトを握りしめ、会長の考えを探る。


(このまま何処かに連れ去るつもりとか?はたまた海外に逃亡とか?いやそれとも・・・・)


危ない方向へ思考が飛ぶ。しばらく会話もないまま、高速に乗ろうとするのを見てゴクンと喉を鳴らしながら聞いてみた。


「あの・・・・。私、そんなにバカなんですか?」


「何今さら聞いてんだよ。お前はバカじゃん」


さすがにムカッときた。


「今度は何処で勉強するつもりですか?」


すると会長はハッと小馬鹿にした嗤い方をした。


「何言ってんだよ、今日は勉強じゃない。デートだ」


・・・・・・・・・・・・・は?
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