勿忘草



あおぞら公園の後ろにある林。


その木と木の間を埋めるように生い茂る植物の中、
そこに小さな小道がある。



公園の端にまるで見つからないようにひっそりと。




その道に足を進め、そっと植物をかき分ける。





その小道は山にそって木と木の間にあった。



暗い道の中、すぐ雲に隠れてしまう月明かりを頼りにゆっくりと。



パンッ



「ちっ」



血を求めて体にとまる蚊や

山の中に住む小さな虫たちが体にまとわりつき、四苦八苦しながらも



足元を確認しながら進んでいった。



少し経つと狭かった道が一気に広くなる。



そしてある場所に出た。











丘のように緩やかな坂に敷き詰められるように様々な花が咲いていた。






2年前となんにも変わってない。



その景色に思わず顔を歪めた。





昔、秋夜とアイツと俺の3人でよくここにきた。



小さい頃から公園で遊んでは、あの小道を通ってこの花畑に遊びに来た。



楽しかった思い出。





今となってはつらいものでしかない。






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