CREAMSODA
「そんな時代だったよ。
そんな時に水沢紗耶さんに出会ったんだ」

「ふーん、そんなが時代あったんだ」

紗菜は少し話しに興味を覚えた。

「紗耶さんは、当時高校3年生、紗耶さんも毎週友達と一緒にホコテンに来ていたんだよ。
僕とグループは違ったけどね、
当時ロックンロール族には社会に反抗しているグループも多数いたが、私達や紗耶さん達は
『ただ目立ちたいだけさっ!』いたって気軽なノリでパフォーマンスを繰り広げていたんだ、それを取り巻き見物する大人達の視線は冷たかったがね。
そんな『ロックンロール族』も普段は普通の中学・高校生。別にラリパッパでも無い。
チームリーダーは平日の間に新しい振り付けを考案しておいて、日曜に集まってきたメンバーにそれを教える。
着替え中を狙うデバガメカメラマンに頭を痛め、暴走族の脅威におびえ、同じスペースを共有する『竹の子族』とは、互いに『あいつらダサイぜ!』と反目しつつも仲良くやっていた。

そんな時に紗耶さんは、裕也に出会ったんだ!


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