Double Persondlity
夜月のその言葉に優奈は睨む。



「そんな恐い顔するなよ。別に何もしねーよ」



「だったら腕の手離して!痛いから」



「だって離したらお前逃げるだろ」



「私は逃げない」



「随分強気だな。ちょっとお前に用があるんだ。今から行くからついて来い」



「どうして?」



「お友達と来てたんだっけ?そんなのほっといて…」



「そんな事出来ない」



優奈は夜月の手を振り放って
店の中へ入って行こうとしたが
引き止められる。



「どこに行く気だよ」



「友達に急用出来たって言ってくるの。あなたに余計な事されたら困るから」



そう言うと優奈は
店の中へと入って行く。
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