Double Persondlity
「お待たせしました」



注文したカクテルを持って
店員がやって来た。



「…あっ」



一瞬、驚いたがすぐに我に返ってグラスを片手に持った。



朱里が座っていた影の方に
夜月と優奈も居たのだ。



朱里の顔は夜月からはまる見え。



ずっと朱里を見つめていると
優奈も気になったようで
夜月に声を掛ける。



「さっきから何見てるの?」



「あ?いいからお前は黙ってオレンジジュース飲んでろ」



「………」
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