Double Persondlity
まさか中に夜月がいるだなんて
思いもしなかった。



朱里は奥の方の席へ座った。



夜月は居ないと思っていたから
一杯飲んだら帰るつもりだった。



座っている席の横には
写真家が撮った海外の綺麗な風景写真が飾ってあり、朱里はロス行きの事を思い出した。



行くか、行かないか
まだ気持ちに迷いがあって
今のままじゃ駄目だ。



行ったとしても
きっと良い仕事が出来ない。



せめて………………。
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