ディア フレンド
「―・・」
「沈黙が答えね・・
封鬼師としての役目を果たさないと
いけないのね・・」
波留華はそう言って狗獣刃を握り締める。
封鬼師にとって鬼の一族は滅ぼさないと
いけない。だが、親を殺すなんて・・
どうして波留華にこんなことをさせなきゃいけないのか・・・
この事実を私は黙って見ることしか出来ない。
私は自分の運命を呪う。
「杏南を・・有李栖、杏南をお願い。
あの子にお母さんが死ぬとこ、
見せたくないから・・・」
そう言い残して波留華は屋敷を出る。
止めることが出来ない私。なんて無力なんだろう。
私は唇を思い切り噛む。少し鉄の味がする。
5姉妹には内緒にしておこう。言ったら・・
力ずくで止めるだろうから・・・彼女の決心を
揺るがす訳にいかないのだ。
ガチャっ。「ただいまぁ~♪」
杏南が帰って来る。無垢な笑顔。
事実を知らない杏南。言ったら・・どうなってしまうの?
「有李栖お姉ちゃん?
どうしたの? 怖い顔して・・」
「―ううん。今日お母さん遅くなるって・・」
「そうなんだ・・一緒に遊ぼう☆」
杏南の笑顔を見るとこの事態を忘れてしまいそう。
私は杏南に悟られないように笑顔でい続ける。
気が付くと夜になっていた。
流石に杏南もこんな時間にも波留華が
帰って来ないことに不信感を抱き始める。
「有李栖?
お姉ちゃんは?何処に言ってるの?」
「部活だよ。大会が近いから・・」
「嘘でしょ? お姉ちゃんの部活。
6時までだもん。今、8時・・
ねえ。何処に行ってるの?」
「沈黙が答えね・・
封鬼師としての役目を果たさないと
いけないのね・・」
波留華はそう言って狗獣刃を握り締める。
封鬼師にとって鬼の一族は滅ぼさないと
いけない。だが、親を殺すなんて・・
どうして波留華にこんなことをさせなきゃいけないのか・・・
この事実を私は黙って見ることしか出来ない。
私は自分の運命を呪う。
「杏南を・・有李栖、杏南をお願い。
あの子にお母さんが死ぬとこ、
見せたくないから・・・」
そう言い残して波留華は屋敷を出る。
止めることが出来ない私。なんて無力なんだろう。
私は唇を思い切り噛む。少し鉄の味がする。
5姉妹には内緒にしておこう。言ったら・・
力ずくで止めるだろうから・・・彼女の決心を
揺るがす訳にいかないのだ。
ガチャっ。「ただいまぁ~♪」
杏南が帰って来る。無垢な笑顔。
事実を知らない杏南。言ったら・・どうなってしまうの?
「有李栖お姉ちゃん?
どうしたの? 怖い顔して・・」
「―ううん。今日お母さん遅くなるって・・」
「そうなんだ・・一緒に遊ぼう☆」
杏南の笑顔を見るとこの事態を忘れてしまいそう。
私は杏南に悟られないように笑顔でい続ける。
気が付くと夜になっていた。
流石に杏南もこんな時間にも波留華が
帰って来ないことに不信感を抱き始める。
「有李栖?
お姉ちゃんは?何処に言ってるの?」
「部活だよ。大会が近いから・・」
「嘘でしょ? お姉ちゃんの部活。
6時までだもん。今、8時・・
ねえ。何処に行ってるの?」