月夜の散歩
「マジで嬉しい…俺さぁ女に物を贈るなんて初めてでさぁ…なんか照れくさいな」


頭に手をやりクシャッとすると照れ笑いしていた


「ありがとう!大切にするね♪」


「ああ…今度お袋達に紹介するよ連れて来いってしつこいからな」


「うんっ」


「じゃ行くか?」


「どこに?」


「溜まり場に決まってんだろ?みんなお前の帰りを待ってんだ」


その言葉にスッと涙がこぼれ落ちた


あたしを待ってる…


1人じゃない大切な仲間が居る


グイッと涙を拭うとニコッと笑って冬夜の手をとった
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