月夜の散歩
知らない場所


誰もいない部屋


「やっと見つけた…」


切なく囁くあの声は誰?


言い知れぬ恐怖に身体が震える


大丈夫!絶対に冬夜は来てくれる


信じているから早く迎えにきて冬夜!!


震える身体にぐっと力を込めベッドから降りるとドアに向かって歩き出した


ドアの前に立ちそっとドアノブを回してみる


ガチャガチャ


「はぁー開くわけないか…」


思った通りドアには鍵がかかっていた
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