月夜の散歩
「てめぇは…」


『ふぅーっ』


「くっ…はっ」


耳に息を吹きかけると冬夜の身体がビクッと震えた


「止めろ陽菜…」


男なのに色っぽい…もっと見たい


あたしが耳元に近付くとばっと耳を押さえた


冬夜の手を耳から剥がしたくてぐいぐいやっていると


「止めろ馬鹿…」


冬夜はあたしを軽く睨んでいたがあたしには可愛いく見えてたまらない


「止めて下さいでしょ?」


冬夜の顔を覗き込んだ…


「……止めて下さい…クソッ…何で俺が!」


ふふっ…勝った!!
< 41 / 222 >

この作品をシェア

pagetop