時空奏者



沈黙のエレベーター内は
リンがまず口を開いた。


「とりあえず、
エレン様を叱ってから
ご説明します」


その瞳が不気味に輝いていた。


すぐに危険を察知したハルカ。


―――エレン!
君の寿命はあと3分だ!!
最後に、カップ●ードルすら
食べれないね!!


どんまいっ!



「って、違う違う」


「…ハルカ様?」


変なものを見る目で
ハルカを見るリン。

あえて無視するハルカ。


チーン♪と言う音がして
ドアが開いた瞬間。


リンが走った。


「え!?
待ってよ!!」


そして階の表示を見てから
とりあえず
エレベーターから出る。


「本館5階って、確か…」


リンが走っていった方向に
横っ腹の痛みが治らないため
ゆくっりではあるが、走る。

しかし明かりが全く無いため
スピードをあげきれない。


そしてやっと着いた扉の前。
かすかに声がする。



「痛ってぇな、何しやがるんだ」


「あのですね
順序立てて説明をするという」


「あー、うるせ!」


―――1番最初に
エレンに連れてこられた所だ



「エレン様っ!」


さっさと逃げちまえと
あっという間に逃げるエレン。


…リンは怒るとうるせぇから
逃げるのが1番だ。


そんな事を思いながら
あの広い部屋を逃げ回る。


それをリンは
鬼の形相で追い掛け回す。


エレン様は甘やかすと
いつまで経っても学習しない!!


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