獣百匹☆紅一点!?



「へぇ…薫が。」



「はい。もしかして、あたしのせいだったのかなって…」



「…神戸さんのせいじゃないよ。大丈夫だから。そんな自分を責めないで。」



「恵先輩…ありがとうございますっ!」



「ううん。俺でよければ、なんでも聞くからね。」



「ありがとうございます!!でも、薫先輩…なんであんなに怒ってたんでしょうね?」



ボソッ…「鈍っ」



「え?」



「いや、なんでもないよ。」ニコッ



ゾゾ…
「?」


今の恵先輩の笑顔…
なんか、仮面のような感じがして、寒気がした。

「あ、もう七時ですね。」



けっこう話し込んじゃってたんだ




「うん…。もう、夜だね。」



ゾッ……


さっきから、なんだろう?
恵先輩の笑顔が仮面にしか見えない。

なんか、危ない気がする…



「ひゃあ!!」



て、て、手が…っ



「め、恵先輩!?」



恵先輩の手が、太ももを撫でる。

その手つきが、なんかいやらしくて……



「……っ…」



恵先輩は、私の耳に口を寄せ、囁くように言った。




「俺好みの、足だ……」










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