君まで2ステップ
* * *


「晴輝、おはよう。
あら?制服…?って熱はちゃんと下がったの?」

「下がったよ。今日、冬期講習だから。」

「でも大事を取って休んだ方が良くない?
だって昨日は普通に39度あったのよ?」

「もう下がったって。さっき測ったけど平熱だった。大丈夫だよ。」

「あ!!もしかして…梨亜の愛の力ね!?」

「ぶっ…なんだよそれ…?」

「だって昨日、梨亜が看病してくれたでしょ?良かったわねぇ~晴輝♪」

「るせぇな!!別に愛の力とかじゃねぇし!!」

「照れない照れない!!
梨亜は何してくれた?」

「別に…お粥作ってくれただけ。」

「えぇ~ホントにそれだけ?」

「それだけだっつの!!もう行く。」

「あ、ちょっと晴輝っ!!」

「はる、からかいすぎだよ。」

「だって可愛いじゃない♪それに、気になるし。昨日何があったのか…ね♪」

「まったく…。でもクリスマスだってのに冬期講習だなんて晴輝も可哀想だなぁ…。」

「そういう陽だって今日から冬期講習じゃない。
頑張ってよ、お父さん?」

「分かってるよ。じゃあ行ってきます。」

「行ってらっしゃい。」

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