六年一組、本紛失事件
「何、早く聞かせて」

 美紀子も興味津々である。

「下にパトカーが止まっていただろう。あれはこの学校で殺人事件があったんだよ!」

「ええ!」

 大半の生徒が同時に驚きの声を上げた。

「殺されたのは、何と藤美先生!」

「ええ!」

 またしても、生徒の驚きは尋常ではなかった。男子生徒は顔が真っ青になる者もいるくらいだ。ショックは計り知れない。

「犯人は誰よ!」

 ひとみは言った。

「職員室から聞こえてくる話だと、田脳が犯人じゃないかと」
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