Bコース
「じゃ、かすみさんの健康にカンパーイ。」


「「カンパーイ。」」


この状況は、なんでしょうか?


なぜかわからないけど、立川さんは私の健康に乾杯した。


無理矢理座る女の子たちに、無理矢理置いたたくさんのフルーツ盛り合わせ。


「あんまりお酒強くないから、君達で飲んでよ。」


「「ご馳走になります。」」


私がお茶で、立川さんがあんまり飲めない。


ママを見ると

『あんたたちどんどん飲んで次の高い酒いれさせるよ』

と、目で女の子たちを威嚇している。


「そうなんですー。
かすみさんは、私たちのお姉さんみたいなんです。
すごく優しくてー……。」


なぜか、私の褒め褒め大会実施中。


「本当に、私なんてママなのに、かすみさんに助けられてばかりで。」


ママ、一度も助けた記憶ありませんが。


「そうなんだー。
かすみさんはしっかりしてるんだね。」


褒められほど、立川さんは上機嫌。


これ、いつまで続くの?


これって、ほめごろしって言わない?


お茶をちびりちびり飲んでは微笑んで見せるけど、もう限界。
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