不器用な君等の唄へ




とかなんとか思っている間にはぐれた。

私のお姉ちゃんは、只今西街の大学三年生。

そして一人暮らしをしているはずなんだけど…

家に帰ると、当たり前のようにソファーに座っていて。

「おかえりー。」といつものように気の抜けるような声を出して。

流星とのデートなのに、「あたしも行きたい!」と…ついて来て。

考えれば考えるほど、頭の中がどんよりとする。

お姉ちゃんは、昔から自由勝手気まま。

周りを振り回すけど…憎めない。


…あ。

居た。




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